
2017
5月のご挨拶
「八十八夜」
青葉の候、皆様方におかれましては、ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
立春から88日目のことで今年は5月2日にあたります。
春から夏へ移る節目の日で、 この日から夏の準備を始めます。
お茶の葉は霜が少しでもかかるとダメになってしまうため、 春でも晩霜(おそじも)で被害を与えることがあったそうで、この節目の時期あたりには霜の 害の心配がなくなるという解釈もあったようです。
今はお茶の葉も品種改良されて、新茶の摘み取りの時期も様々だそうです。
さて、以前から御茶ノ水と御茶の関係は? あるのかな?と、気になっていた『御茶ノ水』を調べてみました。『御茶ノ水』の名前の由来は徳川家2代目将軍秀忠がこの地にあった高林寺から湧き出ていた 水を使ってお茶を飲んで以来、 徳川家御用達の名水になったのが、由来とされています。
新茶についてよく一番茶と?いわれます。一番茶とは、その年の最初に生育した新芽を摘み取って作ったお茶のことで、 『新茶』とも呼ばれます。それ以降 摘み取った順番により『二番茶』 『三番茶』となります。 特徴は若葉のさわやかさが出て います。また二番茶よりも苦くて 渋いカテキンやカフェインが少なく、うまみ、甘味の成分のアミノ酸が 多い傾向があるそうです。
ここで、『お茶がら』について、おばあちゃんの知恵袋から一つお話ししましょう。
『お茶がら』をもう一度煮出して、その汁を床の拭き掃除に使うとフローリングの床はつやつやに、窓ガラスを拭くと汚れがつきにくくなります。これは、お茶に含まれるカテキンの作用によるものです。カテキンには、除菌作用があり、効果的に除菌効果を発揮してくれます。しかも手荒れの心配なしです。玄関のたたきの掃除には 『お茶がら』をまいて、ほうきで掃き取ると、『お茶がら』の湿り気のおかげで、ホコリが立たずに 掃除ができるそうです。昔の人の知恵はスゴイ!!ですね。
今年も弊社製茶部は、新茶「狭山茶」において「無病息災」「家内安全」の御祈願を川越氷川神社において行いました。
ぜひこのご祈祷をお受けした新茶をご賞味いただきたいと思います。
株式会社 伊藤燃料
代表取締役 伊藤文博
